輪の国なう! サイクルツーリズムシンポジウム2018 ~また来たいと思う地域まるごとのおもてなし~ 

輪の国では、毎月第3水曜夜に南草津にメンバーが集まってワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。

会場写真

 輪の国では、滋賀県での自転車の活用をもっと進めていくため、公開で自転車に関する勉強会や講演会を開催しています。
 本年のシンポジウムでは、「一人でも多くの子どもに自転車の楽しみを」を合い言葉に全国のサイクリスト有志が集まったグループ「ウィーラースクールジャパン」の代表ブラッキー中島隆章さんをお招きしました。中島さんは自転車をきっかけに京都の美山を好きになり、家族と共に古民家に移住。「自転車の聖地プロジェクト」をたちあげ、地域活性化に取り組まれています。活動の軸は「人こそが資源」という考え方。自転車を通じて人生が豊かになることが活動の原点だとか。「自転車がうみだす都市農村交流 ~自転車の聖地プロジェクトが町とサイクリストにもたらしたもの」と題した講演をお聞きました。
 美山をまるごと楽しんでもらう「美山サイクルグリーンツアー」の特徴は、スタートからゴールの時間まですべてのエイドステーションをオープンにし、気に入ったエイドにいつまでも居てもいいよという環境をつくったこと。地元の子供たちは無料で、地域住民も安く参加できるようにし、地域が一体となってイベントを盛り上げることで、サイクリストと地域住民が相互関係をもつように仕掛けられました。継続のためには、まず公的資金に頼らず、かつ、赤字を出さないこと。アンケートによって徹底的にニーズを拾い出しイベントに反映させること。そして、参加者・スタッフが達成感を味わえるよう、それぞれに権限を渡すなど、一から作りあげ、続けてこられたからこそのお話に、参加者も熱心に聞き入っていました。
 第二部は主催者も含め滋賀で活動する皆さんによる事例発表。
 第三部は、中島さんに、近江八幡で活動するまちづくり会社まっせ・事業マネージャー田口真太郎さん、そして本会会長藤本をパネリストに、事務局長の佐々木の進行でディスカッションを進めました。まずは、田口さんから近江八幡での取組と、なぜ、取り組むようになったのかなどついてご説明いただき、藤本からは、昨年視察したドイツでのサイクルツーリズムの事例を報告しました。
 自転車をきっかけにまちづくりを進める点では共通した部分もある美山と近江八幡ですが、地域の特性にあわせたアプローチの仕方など、それぞれに苦労や工夫が伺えました。
 成功のヒントは、いかに地元の人に理解していただくか、地域の方を活動に巻き込むか。会場の参加者からの質問も交え、活発な意見交換が行われました。

(稲永 明子)

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