輪の国スタッフ」おすすめお立ち寄りスポット
「近江八景のスポットをめぐる  南湖一周サイクリングツアー」を走って

「びわこじてんしゃ2021 春 Vol.17」より

 2020年12月2日(水)、「近江八景のスポットをめぐる 南湖一周サイクリングツアー」にガイドとして参加し走ってきました。

  近江八景は、大津の景勝地を中心にびわ湖の南部の「南湖」を中心に点在する八つの景勝地です。江戸時代には日本を代表する風景として知られ、絵や詩などで多くのものに表現されましたが、特に歌川広重の浮世絵風景版画は人気がありました。

 今回自転車で立ち寄った八つの景勝地・近江八景は、「粟津の晴嵐」「石山の秋月」「瀬田の夕照」「矢橋の帰帆」「比良の暮雪」「堅田の落雁」「唐崎の夜雨」「三井の晩鐘」です。距離にして約60km、時間は約8時間と一般の人が参加するガイドツアーとしては長距離・長時間なコースとなりました。

 一般参加者は、女性3名、男性7名の10名。自転車に乗りなれた人やほとんど乗らない人など様々な顔ぶれでした。当日は、12月のはじめとしては、それほど寒くもなく晴天に恵まれ、大津駅をレンタサイクルで走りはじめました。

 大津駅を出発し、びわ湖の西岸をなぎさ公園、粟津、石山、南郷洗堰と、左にびわ湖の風景を見ながらいくつかの景勝地に立ち寄り、快適なサイクリングでびわ湖を南下。

 瀬田の洗堰を渡ってからは、びわ湖の東岸を瀬田の唐橋、近江大橋、矢橋公園、左にびわ湖の風景を見ながら北上。いくつかの景勝地に立ち寄りながらも長く走り続け、昼食場所(道の駅草津の近く)へと到着。さほどの疲れもなく午後からの走りを思い、食事を楽しみました。

 食事を済ませ、後半の走りへと出発。まずは琵琶湖大橋を渡り、その後はびわ湖西岸を堅田、唐崎、三井寺へと南下し大津駅に到着する予定でしたが、ここから快適だったツアーは急変していきました。

 はじめは、堅田の浮御堂あたりで、一台自転車のパンクが発生、その後唐崎に着くまで三回 パンクが発生。その都度、立ち止まりパンク修理。予定時間より遅くなりはじめました。

 唐崎を出発した頃には、日が暮れだしはじめ、三井寺、大津駅へ急ぎ走り始めます。三井寺についた頃には、すでに暗くなり三井寺の仁王門もはっきり見えない状態でした。大津駅には午後5時過ぎと遅くになりましたが無事に到着しました。

 今回のサイクリングツアーは、トラブルの発生もありましたが、「近江八景」をめぐるというテーマで走ることの楽しさを体験することができました。さらに距離や長時間、コースを改善すると、もっと利用しやすい人気の出るコースになりそうだと思いました。

(山本 一男)


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