輪の国スタッフおすすめ お立ち寄りスポット
どんな人にも優しいまち守山で のんびりサイクリング
〜いまを生きる私たちを癒してくれる田園風景〜

「びわこじてんしゃ2023 春 Vol.21」より

 市内に通る国道はわずか1本。高速道路も通っていません。そんな守山市が交通の要所として栄えているのはなぜでしょう。それはやはり、日本一の湖『びわ湖』に掛かる琵琶湖大橋を筆頭に、琵琶湖大橋取付道路や湖周道路の存在が大きいと言えます。湖周道路を守山から反時計回りに自転車で走ると、ほとんど信号に出くわしません。ストレスフリーで走ることが出来る、これがビワイチの魅力のひとつなのです。

 自転車初心者からファミリー層まで安心してサイクリングを楽しめる野洲川沿いのサイクリングロードへは、湖周道路の野洲川大橋に整備された幸せの丘からアンダーパスをくぐってアクセスできます。春先には、サイクリングロード沿いに桜並木があちこちで見られ、眼下に広がる田園風景も四季折々、様々な顔を見せてくれます。もちろん、季節によって花々の香りも変わり、目と鼻で楽しみ、そして比良山系からの爽やかな風を肌で感じてください。

中山道守山宿「東門院前」

守山の魅力として、もうひとつ忘れてはいけない場所が中山道守山宿です。守山宿は、京都から東下りにおいては最初の宿泊地で、「京立ち守山泊まり」と言われ繁栄しました。本陣の建物は現存しませんが、街道沿いには昔ながらの町家が今なお健在で、まちのシンボルとして地域の人々によって大切に受け継がれています。飲食店や和菓子屋などに活用されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

 ビワイチ公式ガイドブックで紹介している「守山ぐるりコース」のおすすめスポットの一つ、『木浜内湖の道』は古のびわ湖の姿を垣間見ることができる場所でもあります。現在の湖周道路は埋立事業によって綺麗に整備されていますが、かつてびわ湖に注ぐ河川や周囲の水田で田舟が活躍していた時代を思い起こさせてくれるのがこの木浜内湖の道です。地元の方が毎年、この道沿いに芝桜を植えてくださっています。自転車が通るのがやっとの小径ですが、管理が行き届いているため気持ち良くサイクリングが出来ます。

 地名の『守山』は比叡山を守るために東の関所として東門院が建立されたのが由来とも言われ、「山が付くけど山は無い」のが守山市の特徴です。田園都市である守山では、走りやすい農道も多いので、のんびりゆったりした時間をお過ごしください。

(びーもサイクル協議会 宮川 美紀子)