- 「びわこじてんしゃ」より
びわ湖の快適・安全な走り方
サイクリングをする時は、 適度な休憩をとりましょう
「びわこじてんしゃ2024 春 Vol.23」より
自転車の動力は「人」です
サイクリングの途中で急に力がなくなり、動けなくなった……というような経験はありませんか?
自転車の動力は「人」です。休憩をとらず、水分や食事などの補給も十分でないと、身体が低血糖状態でエネルギーが切れた状態になり、動きたくても動けず、意識もぼんやりする、いわゆる「ハンガーノック」という状態になります。
湖岸を走っていると、なかなかお店がみつからない……ということもありますので、特に長い距離を走るときは、補給食(チョコレートや羊羹、お気に入りのパン屋でちょっと甘めのパンを買っておくのもOK)を用意しておくことが大切です。
水分補給は大切
真夏のサイクリングはおすすめできませんが、夏は特に水分補給が大切で、15分ごとに100~150mlぐらいを目安に摂ることがすすめられています。
走りながらの水分補給は片手運転になるので、夏場は水分補給のための短い休憩を細かくとっていく必要があるようです(真夏のサイクリングは避けましょう!!)。
喉がかわいたと感じた時は、水分が枯渇した状態なので、規則的に、季節の良いときでも、だいたい1時間毎、水分補給をするようにこころがけましょう。この時、汗で失われた塩分を摂ることも忘れずに。
休憩場所・時間は計画的に
水分補給はもちろん、定期的に体を休めることも大切です。
サイクリングの計画をたてるときに、1時間から1時間半ごとに休憩がとれるように、見学したい場所や食事の場所以外、休憩場所もピックアップしておくといいでしょう
長距離を走るときに気をつけたいのは、「休憩時間」。特にグループで楽しく走っていると、おしゃべりなどで、ついつい休憩時間が長くなり、「予定の時間につかない!!」ということも。
メリハリをつけるために、「ここは水分補給だけだから5分休憩」。「ここはちょっとゆっくり見学もしたいので長めに」と、計画をたてる時からだいたいのペースを決め、休憩の前に「ここは〇〇時に出発します」とお互いに確認をとっておくと安心です。
休憩の時は気分転換を
自転車の動力は「人」です。爽快に走っていても、だんだん疲労がたまってきます。
休憩の時には、体を休めることとあわせて、気分転換、リラックスすることも大切。
「ガイドをしていて、休憩時間にこころがけていることは、自転車以外のことに気持ちを向けてもらうことです」(びわ湖のカナタ 田中将人さん)
せっかくの自転車旅。上手に休憩をとって、自転車旅だからこその楽しみを満喫してください。
(稲永 明子)