輪の国なう!
第5回エコ交通セミナーを 開催しました

「びわこじてんしゃ2024 秋 Vol.24」より

輪の国では、メンバーがワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。

輪の国びわ湖は自転車まちづくり団体です

 輪の国びわ湖推進協議会はビワイチ推進団体という側面もありますが、自転車や公共交通を使いやすくすることで滋賀県を子々孫々までが快適で幸せに暮らせるようにするための活動を行う自転車まちづくり団体というのが本当の顔です。
 そんな輪の国びわ湖では、2017年から一般社団法人滋賀グリーン活動ネットワーク(SGN)のエコ交通研究会の事務局を担っています(発足当時は滋賀グリーン購入ネットワーク・エコ通勤研究会)。この研究会は、事業者、行政、市民団体が参画し、滋賀県内の事業所が通勤や事業での移動を車から自転車や公共交通などに移行するエコ交通を啓発および支援する取組を行っています。

SGNエコ交通研究会で公開セミナーを開催

 7月23日にエコ交通研究会5回目の公開セミナー「気候危機と人手不足の時代を三方よしの交通で乗り切ろう 持続可能な社会への事業者・行政・市民の挑戦」を開催しました。
 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の岡本英晃さんに「環境にも地域社会にもやさしい交通を目指して」と題して持続可能な交通(EST)についてお話しいただきました。続いてエコ交通研究会から3人が「環境経営と健康経営の実践による効果」「自転車通勤による健康増進と医療費の削減」「大津市のバス環境から考える公共交通の役割」について研究や実践の報告を行い、滋賀県交通戦略課から「公共交通を利用した通勤への取組」として近江鉄道線やJR草津線の活性化の取組について発表いただきました。最後は輪の国びわ湖の佐々木事務局長の進行でパネルディスカッションを行い、エコ交通に一歩が踏み出せない事業所へのアドバイスなどが提示されました。
 学生、企業・行政職員、地方議員の方などが参加され、熱心にメモを取られていました。

時代はエコ交通=持続可能な交通

 気候変動の抑制や交通難民の生じない社会づくりのために、交通を持続可能に変えていくことは世界中で必須の課題です。車社会である滋賀県でも交通システムを変革しなければなりません。輪の国びわ湖はエコ交通研究会の仲間と共に、その実現のために活動していきます。

(SGNエコ交通研究会事務局 南村 多津恵)