- 「びわこじてんしゃ」より
輪の国なう!
サイクルツーリズムシンポジウム 2024
「サイクルトレインは地域活性化の鍵となるか 自転車と公共交通でつくる新しい旅と日常の形」 開催しました
輪の国では、メンバーがワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。
2月16日(日)、大津市でサイクルツーリズムシンポジウムを開催しました。
今回のシンポジウムは、全国で取り組みが進められている「サイクルトレイン」にスポットをあて、自転車×公共交通で、どのように「新しい旅」や「日常での活用」ができるかをテーマに各地で実際にサイクルトレインに取り組んでおられる方々にお集まりいただきました。
まず、金籠史彦(かねこふみひこ)氏(元国土交通省自転車活用推進本部事務局次長/道路局参事・現内閣官房新しい資本主義実現本部事務局内閣参事官)から「自転車×公共交通」をテーマにサイクルトレインを取り入れるにあたっての詳しい手順や実際に取り組まれている地域から先進となる事例の紹介、自身が考えられる将来の在り方など、詳しい資料で熱く語っていただきました。
事例紹介は西日本旅客鉄道和歌山支社、近畿日本鉄道名古屋統括部そして、近江鉄道から、サイクルトレインに取り組んだ背景や、実施にあたって配慮したこと、課題などについてお話をいただきました。
パネルトークでは、基調講演や事例紹介をもとに、参加された方々からの質問などをまじえて、議論が進み、90分でも語りつくせないほど様々な意見が飛び交いました。
今回のシンポジウムには新潟や鳥取、福井や和歌山、奈良など、全国各地から、サイクルトレインの実施に取り組まれている方々が多くお集まりいただき、実践的で深い議論ができました。アンケートでは、「熱意のある『人』『少しの勇気』『相互理解』『地域のもりあがり』キーワードが多くありました」「自転車は何にでもつながれる。横ぐしの掛け算が大事。という言葉が響いた」「『電車の中に自転車がいるが、普通の風景になる』を目指そう!」など、参加者の方々に多く共感していただけました。
輪の国では、今後も自転車の日常活用について、様々な観点から、皆様の英知をいただきながら、活動を進めていきたいと考えています。
(稲永 明子)