サイクルツーリズムシンポジウム2025-2026
「ナショナルサイクルルートを活用した観光振興」
~サイクルルートネットワークをつくろう!~

サイクルツーリズムを推進するために、最初に必要なことはサイクリングルートの構築です。
現在、国が一定水準を満たしたサイクリングルートを認定する、ナショナルサイクルルートの制度が注目を集めています。
ナショナルサイクルルートに認定されることで、ルートの整備が進み、日本を代表し世界に誇りうるルートとして、国内外にPRを行っていくことができます。
また、サイクルツーリズムの本場ヨーロッパでは、自転車での旅というと1週間から数週間かけて数百キロから千キロ以上の距離を走ることが一般的です。
ヨーロッパ全土を繋ぐ9万キロのサイクリングルートネットワーク、EuroVeloの整備が行われ、さらに各地域のネットワークがそれに接続されて、各地を自転車でめぐる環境が整備されています。
また、韓国や台湾でも同様に国・地域全域を繋ぐネットワークが作られています。
日本でも、そのようなインバウンド客に対応した長距離のネットワークが今後必要になってきます。
また、それが整備されることで、日本の各地に住む人々が気軽にサイクリングを楽しめる環境ができ、自転車利用の促進にも繋がります。
今回のシンポジウムでは、現在ナショナルサイクルルートに選定されている地域の方がどのように活用されているかを聞くとともに、ナショナルサイクルルートを目指すために必要なことを、その構築や、日本でのサイクルルートネットワーク整備の活動をされている方々と共に考えていきます。

日時:2026年2月11日(水祝) 12:30~16:30(開場12時)

場所:コラボしが21 3階中会議室1

 滋賀県大津市打出浜2番1号
  ・JR琵琶湖線(JR東海道本線)大津駅よりバス約7分、または徒歩約20分
   「膳所」駅より徒歩約15分
  ・京阪電鉄「石場」駅より徒歩約3分
  ※会場へは公共交通機関または、自転車をご利用ください。
  ※会場の駐車場は利用できません。

内容:

 基調講演
 ナショナルサイクルルートのめざすもの、サイクルルートネットワークは?
  山中 英生 氏(徳島大学大学院社会産業理工学研究部長、ナショナルサイクルルート審査委員)

 事例紹介
 しまなみ海道でのナショナルサイクルルートの活用
  坂本 大蔵 氏(一般社団法人しまなみジャパン専務理事、元愛媛県観光スポーツ文化部観光交流局サイクリング普及調整監)

 EuroVeloルート評価の日本導入で「JapanVelo」を構築する
  西田 恵理子 氏(日本サイクルツーリズム推進協会代表理事、エミネントパートナーズ株式会社、EuroVelo公認インスペクター)

 旧街道を日本のサイクルルートネットワークに
  田中 孝治 氏(ぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会 座長、NPO法人日本風景街道コミュニティ理事、旧街道自転車旅研究会代表)

 パネルトーク
  コーディネーター 山中 英生 氏
  パネリスト    坂本 大蔵 氏
           西田 恵理子 氏

 ※シンポジウム終了後、17:00より会場近くにて懇親会(参加費4,000円程度)を行います。

■参加費:無料
■主催:歴史街道推進協議会、輪の国びわ湖推進協議会
■後援:エミネントパートナーズ株式会社、旧街道自転車旅研究会
■申込み:こちらの申込み画面
 もしくは、参加者全員のお名前、代表者のご住所、所属、メールアドレス(または電話番号)、
 シンポジウム、懇親会それぞれの参加・不参加をご記入の上、メール、ファックスからお申し込みください。
  ・メール:cycle@rekishikaido.gr.jp
  ・FAX:06-6223-7234
 ※シンポジウムのテーマに関して、聞いてみたいことがありましたら、申込時にご記入ください。

講師紹介

山中 英生〈やまなか ひでお〉氏

1957年生まれ京都市出身。1980年京都大学卒、大学院を経て1983年より京都大学助手、1989年徳島大学短期大学部助教授を経て1997年徳島大学教授、2020年理工学部長、2022年より現職。
自動車がゆっくり走るデザインのコミュニティ道路開発にかかわったのが研究の始まり。以後、人や自転車の交通安全、公共交通、市民参加などの研究に携わる。国土交通省と警察庁による「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」委員としてガイドラインの発出に参画、自転車活用推進本部ナショナルサイクルルート審査委員、徳島県・愛媛県・兵庫県・奈良県・徳島市・鳴門市・三木市等の自転車活用推進計画策定に参画。徳島大学においてサイクルツーリズム講座を開設し、ガイドツアービジネス育成にも取り組んでいる。

坂本 大蔵〈さかもと だいぞう〉氏

愛媛県松山市生まれ。愛媛大学大学院人文社会科学研究科修了。
愛媛県職員として、2011年から愛媛県中村知事が進める自転車新文化の普及・拡大に携わり、2015年自転車新文化推進室長、2018年サイクリング普及調整監を経て定年退職後、2022年より現職。しまなみ海道エリアにおけるマーケティング・プロモーション・レンタサイクル事業を展開し、しまなみブランドの確立と地域振興に取り組む。
自転車歴33年。
自転車利用環境向上会議全国委員会 幹事、愛媛大学 非常勤講師。

西田 恵理子〈にしだ えりこ〉氏

エミネントパートナーズ(株)JapanVeloシニアアドバイザー、EuroVelo公認ルートインスペクター。
2014年にサイクリング専門の旅行会社を立ち上げ、現在、国内外でツアーを催行している。また、一人でも多くの一般市民にサイクリングを楽しんでいただくため、2017年、一般社団法人「日本サイクルツーリズム推進協会 JCTA」を立ち上げた。2026年現在所属するサイクリングガイドは297名、サイクルインストラクターは37名。サイクリングの振興と子どもの自転車教育を推進している。

 

田中 孝治〈たなか こうじ〉氏

1944年生まれ。(社)地域・産業研究所所長、静岡地域学会事務局長、静岡大学や常葉大学非常勤講師、地域活性化伝道師、(株)日本平ホテル監査役、浜松・浜名湖サイクルツーリズム推進会議座長など歴任。現在、NPO全国街道交流会議理事、NPO日本風景街道コミュニティ理事、NPO地域づくりサポートネット会長、(社)互産互生オープンベース代表理事、旧街道自転車旅研究会会長、静岡二峠六宿街道観光協議会会長、ぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会座長、遠州三みち活用ネットワーク座長。


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